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Neujahrskonzert

今年Musikvereinに登場したのは,Daniel Barenboim。早成の天才。7歳のときピアニストとしてデビューしたという。20年くらい前、彼がPerlmanと共演したMozartのSonataを愛聴した時期があった。しかしすぐに興味はHaskil/Grumiauxに戻っていった。暫くして、Barenboim弾き振りのMozartのPiano Concertを聴いた。これがBarenboimの演奏から離れる原因になった。パリ管との軋轢に関する噂も助長し、その後全く聴いていない。一昨日のNeujahrskonzertは心に響いた。この演奏会に関しては,伝統的古典的なやり方が好きだ。彼のタクトは典雅。キャラクターも程よい諧謔を含み,うきうきした気分にさせてくれる。Wiener Philharmonikerの団員も心から演奏を楽しんでいるように見えた。こういうスタイルのNeujahrskonzertが好きだ。
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by musignytheo | 2009-01-03 16:21 | classical music | Trackback | Comments(4)
Commented by soreilのママ at 2009-01-03 20:21 x
ダニエルバレンボイム。彼のワーグナー「タンホイザー」が衝撃でした。ワーグナーに関してはいろいろ問題もあるようですが、あくまで音楽家として彼なりの新しい解釈を演奏しきった(と感じた)演奏は感動的でした。マゼール程オープンな激しさはないものの、静かな中にも情熱を感じる演奏だったことを記憶しています(シカゴかバイエルンか???)。パリの件ではむしろ彼の型に閉じ困らず、あくまで音楽そのものを追及する姿勢にエールを送ったものです。(フランスの排他的な姿勢への反抗もあったのでしょうが・・)マゼール氏、小澤氏、に並び今年のニューイヤーコンサートは私の好みどおりで大満足でございました。今年バレンボイム氏が来日されるとのこと。かなり本気でいきたいと思っている今日この頃です(笑)。死ぬまでに生でニューイヤーコンサートに行きたいな~!!(爆)
Commented by musignytheo at 2009-01-03 20:43
soreilのママさんへ
ソレママさんすご〜い!私は,ワーグナーは難しすぎて全部聞き通すことができません。。。笑
パリ管とのことも良くご存知なんですね。さすがです!
Neujahrskonzertの指揮者では、私はマゼールが好みなんです(クライバーは別格として)。オーソドックスで、でもエレガントで。
チケットは,一部の席を除いて、前年の1月に抽選で配布されます。
ネットで応募できます。東京マラソンの引きの良さってところで、運試しに応募されてみてはいかがでしょう? (笑)
Commented by soreilのママ at 2009-01-03 22:19 x
マゼールも最高でした。確か、彼がはじめにラディツキーで観客に指揮したのではなかったのでは?それまでにない、指揮者の主こもった指揮に興奮しつつそのユーモアあふれるエンターテイメントにも共感しました。3者そういった個性が共通している様に私には思えます。「前年の1月」ってことは今ですか?Tryしてみたいと思います。……・旅費は??(爆)
Commented by musignytheo at 2009-01-04 09:37
この演奏会の趣旨は,今や世界平和になったと思います。外貨獲得の為のコマーシャリズム,オーストリアの観光政策と密接に関係していますが・・・会場の日本人の多さは、ビジネス上のお得意様だからでしょうか??抽選されない200席はいったい・・・チケットも良い席は13〜14万円!定期演奏会の下手すると10倍。これも正規の抽選での値段ですから、当然もっと破格の値段で入手する人もいると思います。
 演奏自体も,グローバリズム側に振るかナショナリズムを出すか。。
 近年は様々な演出でなるべく多くの共感を得ようとしてますね・・・みんなが喜ぶ美しき青き・・やラデツキーは一番最後。でもこれ、日本風に例えれば滝廉太郎の「花」と軍艦マーチ!ハプスブルク万歳って曲ですよね。その辺を希釈してグローバリズムを意識してますね。
 小澤みたいにコケティッシュな社交(本来必須のエスプリ)を排除してしまう方法で歌わない踊らない(ウィーン風に)スタイルにするか,クライバーのようにそこに重きを置くか。
 せめて後者の匂いを感じさせてほしい、そういう意味あいで,Barenboimを評価しました。


Wine and Roses, Dalmatian and Labrador.


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