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Parosmia 6

 昨年7月末、異嗅症を発症し、それについて私が調べることのできた知見を5回に分けてこのブログに掲載しました。
 近ごろほぼ毎日、「異嗅症」をキーワードに検索してこのブログにたどり着く方がいらっしゃるようですので、私の病状のその後について書いてみようと思いたちました。

 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)とメコバラミンの内服を始めたのは、発症約50日後の昨年9月中旬からです。前者は本来1日3回使うべき薬剤ですが、下痢のため1日1回くらいしか飲めなかったことは第5報で報告しました。
 しばらく効果を実感することはできなかったのですが、2ヶ月目位から、つんと刺激するような異臭を感じることが少なくなり、年が明ける頃にはそれが確かなものとして実感できるようになりました。ワインの入ったグラスを近づけた時のトップノーズに不快感が少なくなったのです。また、グラスの底から湧きあがってくるような第2、第3アロマには異臭は感じなくなりました。
 コーヒーの香りが正常化したのもこの時期でした。
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 内服開始から半年程経った3月頃になると、トップノーズに感じていた灯油のような不快臭はなくなり、安心してワインが楽しめるようになりました。この状態は現在もつづいています。
 メンソールやハーブの香りもこの時期には異嗅を伴わなくなりました。
 薬をつづけるのが億劫になり、ちょうど残りがなくなった3月末、内服を中止しました。
 

 しかし完治したわけではないようです。
 生活に障ることはないものの、いまだに消えぬしつこさで、時々この病態を思いださせられています。
 明らかな異嗅として感じるのは、まずディーゼル車の排気ガスの臭い。そもそも不快な臭いですので、性質を違えて捉えたところで問題はありません。
 残念なことに、淡いピンク系のバラの香りが発症前と違います。
 不快に感じるわけではありませんが、まっすぐ伸びるフレッシュな芳香が捉えられず、何か生彩さを欠いた匂いに感じられます。
 白バラや濃い色のバラの香りは自然に感じられるのですから不思議です。
 吟醸酒の盃を鼻に近づけた瞬間にも、異嗅があります。
 しつこく記憶を辿ってもそのくらいしか思い浮かびませんので、ほぼ治癒したのだと認識を新たにしました。
 総じてどうやら、気化して立ちのぼってくるような、嗅細胞に速やかに届く香りに異嗅を感じやすい傾向にありそうです。「香り」の分子構造を研究している方に尋ねたら、原因となっている物質を特定できるのかもしれません。
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 感冒後異嗅症に対する私の仮説については、今も変更の必要性を感じていません。嗅細胞やその軸索が炎症によって障害を受け、嗅細胞から伸びる軸索が収斂すべき糸球体に接続されずエラーを起こすのが異嗅症の原因と考えます。嗅細胞は神経細胞ですので、軸索が整復されるのには時間がかかるはず。
 ここまで回復してきたのですから、接着分子や反発分子の機能も温存されていることでしょう。
 まだ完治の可能性はあると、気長に待ってみたいと思います。
 なお、当帰芍薬散やメコバラミンについて、使用者の直感として効果があったようだと感じていますが、科学的に証明するには当然RCTが必要です。しかし疾患の頻度が少ないことから、その実行は極めて難しいと言えそうです。
 ラットなどを使って人工的にその嗅粘膜を損傷させ、薬効を調べてみるのが現実的かも知れません。
 通常副作用のとても少ない薬ですので、私は使用の価値はあると思っています。


 
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by musignytheo | 2014-12-30 16:03 | essay | Trackback | Comments(5)

Mido

2006 Cuvée Mido, Bois Lucas

 かすかに濁った濃いルビー色。澱が多い。
 ラズベリー・クランベリー・カシスとそのコンフィ、タイム、オレガノ、タラゴン、酵母、ヨーグルト、きのこ、腐葉土などの香り。
 味わいはとてもチャーミング。酸はピチピチと躍動的で、ミッドは厚く旨味が多い。アフターにはとてもなめらかなタンニンを感じる。滋味深く体に染みいって来るようなワイン。ビオロジック。
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  ハモン・イベリコ
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  ニョッキのミートソース・グラタン
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by musignytheo | 2014-12-25 19:46 | wine | Trackback | Comments(0)

Cote Bouguerots

2005 Chablis Bougros "Cote Bouguerots", William Fevre

 薄目の黄金色。まだかすかに緑色の成分が見える。
 香りはミネラルが主体で、湿った石灰、火打石、磯の貝殻のような香りを感じる。加えてジャスミンの花や白いきのこの香りも。
 酸のまろやかさ、持続の長さはさすがに grand cru だが、ミッドが薄くドライで、ミネラルをやや強めの苦味として感じる。良いヴィンテージの名醸なだけに、どう捉えたら良いのか悩ましい。
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  サーモンのたたき
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  アワビダケとちぢみほうれん草、カシューナッツのソテー
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  ホタテのポワレ スコッチウイスキー風味のクリームソース
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by musignytheo | 2014-12-21 21:23 | wine | Trackback | Comments(0)

2-year-old

 今日は我が家のやんちゃ坊主、マシューの二歳の誕生日でした。
 寒風のなかも、元気で走りまわっていたね。
 あたたかそうな被毛で覆われたマシューには、このくらいの寒さがちょうどいいのかも知れません。。

 記念になるよう少しはマシな写真を、と思ってカメラを手にしたのですが、動きが激し過ぎて良い写真は撮れませんでした、、、

 さて、二歳の今年は、どんな楽しいことが待っているのでしょう。
 いっぱい遊ぼうな、マシュー!
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 Matthieu:「とうちゃん、ぼくが、あそんであげるよ〜」
              ・・・だそうです。
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by musignytheo | 2014-12-17 21:48 | dog | Trackback | Comments(0)

Tris des Hauts de Chavigne

2007 Mâcon-Pierreclos Tris des Hauts de Chavigne, Guffens-Heynen

 輝く薄目の黄金色。
 洋梨、ブラッドオレンジ、ネクタリン、パイナップルのコンフィ、複層的なミネラル、蜂蜜などの香り。果実香とミネラル香で大部分なのだが、これほどまでに複雑性を感じるのが不思議だ。
 味わいは、とろみがあってドライなのに口の中に甘く絡みつくよう。しかし溌剌とした酸が味をひきしめる。旨味も多い。フィネスを感じるすばらしいワイン。
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  スモーク・サーモン
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  キャベツのアンチョビ・バター
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  カニクリーム・ドリア
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by musignytheo | 2014-12-15 20:11 | wine | Trackback | Comments(0)

Bracelet

 シシマルが虹の橋を渡って、ひと月以上が経ちます。
 先日、長年彼と寄り添ったコパちゃんからプレゼントが届きました。
 シシマルのたてがみと尾の毛で作ったブレスレッド!
 ストーリー・ファームのスタッフの写真付きです。
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 馬という動物とともに生きる際には、時に不可避な重い選択を迫られることがあります。 
 その重圧を受け入れたコパちゃんとそのファミリーの心中を、容易に察することなどできません。
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 シシは、思慮深く観察眼の鋭い、存在感ある馬でした。
 私に馬の素晴らしさを教えてくれたのは、彼です。
 シシのことは、決して忘れないよ、ありがとう!!
 ブレスレッドは、宝物にするね。。
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by musignytheo | 2014-12-09 19:49 | riding | Trackback | Comments(0)

Michel Gaunoux

1995 Pommard 1er Cru, Michel Gaunoux

 レンガ色を帯びたガーネット色。澱は少量。 
 ダークチェリーやブルーベリーのジャム、ミネラル、なめし革、タバコ、紅茶、腐葉土などの上品な香り。
 味わいは、ボリューム感が強く噛みごたえがある。20年近くを経ても酸はまだまだしっかりとしており、タンニンは良く溶け込んでいてなめらかで甘い。
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  甲州地鶏とモリーユのクリーム煮
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by musignytheo | 2014-12-07 17:14 | wine | Trackback | Comments(0)


Wine and Roses, Dalmatian and Labrador.


by musignytheo

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