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Paul Garaudet

1996 Mnthelie Les Duresses, Paul Garaudet

 13年を経てもまだ若さを感じるガーネット色。ほのかにオレンジ色を帯びる。澱は少量。
 カシスのリキュール、グリヨットのコンフィなどの果実香がほんのり。主体は熟成香。なめし革、紅茶、湿った枯れ葉、タバコなどの心落ちつく香り。
 スケールはコンパクトだが、良くまとまった味わい。しっかりとした酸が長くつづき、濃さや甘さ強さに走らないクラシカルなブルゴーニュ。きっと評論家のポイントは低いだろうが、私はこういうスタイルを愛してやまない。
 
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 ブロッコリーの赤ワイン煮、レバーパテを添えたバケットとともに。
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by musignytheo | 2009-11-29 19:35 | wine | Trackback | Comments(0)

Chylothorax in Dogs 1 -overview & symptom-

 ミューが逝ってしまってから三週間が経とうとしています。
 当初の深い悲しみからは、何とか逃れることができました。
 代わって頭をもたげてきた感情は、悔しさや救えなかった自分への怒りです。
 この種の苦しみは、当分私の心を離れないような気がします。

 ミューのことをブログに載せるようになってから、乳び胸をキーワードに、毎日多くの方が訪れてくださいます。
 乳び胸の家族を持ち、きっと苦しんでいる方でしょう。
 一つでも多くの命が、この憎き疾患から救われることを願ってやみません。
 甚だ微力ですが、犬の乳び胸の診断と治療について、私の経験に基づいてまとめてみたいと思います。
 分量が多くなりそうですので、何回かに分けて掲載いたします。
 以下はすべて私的な見解です。
 何より大切なことは、主治医の先生と良好な関係を保ち、充分話し合いながら方針を決めることだと思います。

 さて、愛犬が呼吸困難などの症状で動物病院を受診。
 胸を穿刺したらミルクのような液体が採取されました。
 「乳び胸の疑いが強いです」
 あなたの主治医はおっしゃいます。
 そこから出発しようと思います。

<乳び胸とは>
 闘うためには、相手が何者か知ることが大切ですね。
 乳び胸。。。
 自分のペットがその病気にでもならない限り、生涯聞くことのない名前かもしれません。
 乳び胸は、胸管というリンパ管の本管から乳びという脂肪を多く含んだリンパ液が漏れだし、肺や心臓の周り(胸腔)に貯まる病気です。

 リンパ系は非常に複雑な器官で、簡潔に説明するのは困難です。
 ここでは胸管の役割だけを述べます。

 腸の細胞から吸収された脂肪分は、一部を除き、毛細血管(血液のなかに)ではなくリンパ管に入ります。
 そこはアミノ酸や糖分と違うところです。
 お腹のリンパ管のは合流を繰り返し、徐々に太くなり、みぞおちの奥で乳び槽という本管に到達します。
 静脈の本管が大静脈であることと対照して考えると分かりやすいかと思います。
 乳び槽は胸管とつながっていて、脂肪を多く含んだリンパ液(乳び)はお腹から胸の方向に流れ、最後は左の鎖骨の下にある静脈と合流して血液の中に混ざります。
 つまり胸管は、腸で吸収された脂肪分が静脈に入るまでの通り道といえます。

 胸管から、何らかの原因で乳びが漏れだしてしまった病態が乳び胸です。
 胸管は犬では直径2mmくらいで、とても繊細で壁の薄い管です。
(ご興味のある方は11月8日のブログに手術時の胸管の写真があります。私にとってはあまりにつらく、とても再び見ることはできませんが)
 縫ったり繋いだりするのは極めて困難で、手術する場合も扱いが難しい器官です。


<症状>
 症状は、胸にたまった乳びによって肺や心臓が圧迫されるためにおこります。
 慢性期には、栄養分の喪失による症状も出現します。
 歩くと苦しそう、息切れがする、むせやすい、咳がでる、食欲がおちる、元気がない、舌の色が紫がかってくる(低酸素血症)、体重減少。
 これらがこの病気になったワンちゃんには見られます。

 ミューは救急で運ばれる頃、食欲低下以外の全てがあてはまりました。
(食いしん坊でした)
 生涯一度も食事を残さなかったのは、彼女の勲章です、笑。
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 つづく.....
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by musignytheo | 2009-11-28 16:55 | chylothorax | Trackback | Comments(0)

Chinese Dishes

家で料理教室。 by N。

・前菜(クラゲと胡瓜の酢の物、ピータン)
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・中華ちまき
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・帆立と春雨のスープ
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by musignytheo | 2009-11-27 18:56 | cooking | Trackback | Comments(2)

Bonica Marieta

2006 Bonica Marieta, Matin Calme

 エッジに紫が残るわずかに濁ったガーネット。澱は多め。
 還元香が強めだったので、しばらく静置してからはじめた。チェリーやブルーベリーのジャム、リコリスや八角などのアジアンスパイス香。ユーカリ、メース、ほんのりレザー。
 タンニンは多いが柔らかく緻密。溶け込みはじめている。ミッドは割とふくらみがあり、アフターにエレガントな酸や苦みまで感じる。カリテ・プリなワイン。Bois Lucasよりいいのがちょっと悔しい。
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 春菊、オイルサーディン、松の実のサラダ仕立て バルサミコドレッシング
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 豚軟骨の赤ワイン煮
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by musignytheo | 2009-11-26 18:31 | wine | Trackback | Comments(0)

Letters

 カリフォルニアの友人、DeArthさんの子供たちから手紙をもらいました。
 A子ちゃんは、犬とボール遊びをする絵を描いてくれました。
 カードの表紙には、テオの切り絵がついています。
 K君はお兄ちゃんらしく、少し長めのメッセージ。
 表紙にはMusignyのロゴがきれいに描かれています。
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 二人のやさしいきもちが、私たちのきずついた心を慰めてくれました。
 どうもありがとう!
 また来年、あそびにきてね。
 牧場に行こうね。
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 思いやり深い子供たちの心をはぐくんだ素敵なママにも感謝します。
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by musignytheo | 2009-11-25 18:45 | dog | Trackback | Comments(0)

Autumn flowers 2

ひとつずつ、ひっそりとバラが咲いていました。
気をつけてみていないと、見落としてしまいそう。

Sombreilは高いところにぽつり。
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香りにまず気づいたのは、Evelyn。
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おまけ...
ミューのコーナーには、花がたえません。
たくさんの方に想ってもらい、ミュー、よかったね。。。
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皆さんのお気持ち、本当にうれしかったです。
お礼申し上げます。
ありがとうございました。
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by musignytheo | 2009-11-24 18:42 | rose | Trackback | Comments(0)

La Grande Montagne

1999 Chassagne-Montrachet La Grande Montagne, Courtiers Selections, Lou Dumont

 濃いめのイエロー。時間の経過とともに濃くなっていった。
 桜の花びら、白い花、洋梨、石灰系のミネラル、蜂蜜、バター、ノワゼットなど複雑な香り。ブルゴーニュの白の王道の芳香。
 味わいは、ややコンパクトだが、酸の余韻、ミッドの厚み、アフターの上品さのどれもがバランスよく存在する。期待しないで開けたが、クルティエの力を見直した。
 
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 帆立のポワレ ポルチーニソース
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by musignytheo | 2009-11-22 19:44 | wine | Trackback | Comments(0)

I'm Theo...

「ぼく、テオ。さいきんげんきになってきたんだ・・・」
「きょうはごごからひなたぼっこさ!」
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「パパがおにわでおしごとしているときは、ちゃんとおすわりしてるんだよ、おりこうでしょ」
「でももうあきちゃった、はやくおうちにいれてくれないかなぁ・・・」
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おかげさまで、テオはずいぶん元気になってきました。
いたずらも、思い出したよう。
ちょっと目をはなしたら、大事なバラの枝を食いちぎり口にくわえていました。。。
甘やかしてばっかりじゃないぞ、テオ!
悪さをしたら、パパに叱られるぞぉ〜〜
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by musignytheo | 2009-11-21 19:36 | dog | Trackback | Comments(2)

Memories of Musigny 2

ミューが病気をしてからのことは、このブログに載せてきました。


手術を受けたのは、11月6日の夜。
8日は痛みが和らいだようで、午後見舞いにいくとしっぽを振ってくれました。
熱と下痢が気がかりでしたが、前日よりは回復しているように見えました。
意識のしっかりとしたミューを見たのは、それが最後でした。

9日午前1時半。
病院から様態が悪化していると電話。
担当の先生は腎不全とおっしゃいます。
まさかと思いつつ、急いで車を飛ばしました。
Nはエンジンの暖まらぬ車の助手席で、ふるえる唇を噛みながらずっと祈っていました。

病室に入ると、遠くから犬の絶叫する声。
まさかあれがと、怯えるN。
でもそれが、ミューでした。

担当の先生から検査データの説明を受け、心エコーでまず心機能を確認、異常なし。
その間もミューは全身で苦痛を訴えています。
意識はもう半ばありません。
人間ならこのくらいのデータだとけろっとしているものですが、犬にとってはかなり厳しいと先生。

夜中でしたが腹膜透析を施行してくださるよう強引にお願いしました。
でも膝がふるえ、なかなか冷静に考えられません。
先生方はすぐに資料を検索し、還流液をつくってくださいました。
処置台にミューを移す。
お腹の傷を開け、チューブを腹腔内に留置する手術を開始。
何とか手術が終わろうとしていたそのとき。
ミューの呼吸は止まってしまいました。

気管内挿管、人工呼吸。
強心剤投与。
心マッサージ施行。

しかしミューは帰ってきませんでした。
Nは控室でずっと祈っていたようです。
眼で合図した私に促され、処置室に。
そこで息絶えたミューと対面しました。
私はミューを抱き、くりかえしありがとうと呼びかけていたようです。
自分ではよく覚えていません。

苦痛から解放され、穏やかな表情になったミューは、未明の凍える空のもと、外まで出てきてくださったスタッフの皆さんに見送られ、病院を後にしました。

ミューの処置中、深夜にもかかわらず、多くの先生方が起きてきてミューのために頑張ってくださいました。
その光景を、私は決して忘れないでしょう。

きっとミューもいまごろ天国で、病院のスタッフの皆さんに感謝していると思います。
もちろん私たちも。


帰ってきたばかりのミュー。
まだあたたかでした。
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死を前にすると生の記憶は輝くのでしょうか。
夜があけてきても私の頭はいっそう冴え、愛娘の映像が次々に浮かびあがりました。
床のなかでおき場のないからだを捩らせ、その名前を呼びつづけるしかありませんでした。



朝起きるとまっ先に窓を開け、おはよう。
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仕事から帰ると、彼らのもとへ直行。いつも歓迎してくれました。
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ミューの思い出を語るのは、ひとまずここで区切りをつけることにします。
私たちの脳裏には、ミューの居場所がきちんとできました。
いつでも自在に会うことができるのです。

テオもちょっぴり元気になってきました。
新しいストーリーが、私たちを待っています。
命あるかぎり。。。
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by musignytheo | 2009-11-19 20:50 | dog | Trackback | Comments(0)

Memories of Musigny 1

ミューは1999年4月1日、エイプリル・フール生まれです。
でもウィットに富む性格ではありません。
ちょっぴりシャイで、心やさしい女の子です。

我が家にやってきたのは、5月30日。
体重4kgでした。

来たばかりのころのミューです。
なんか恐縮してますね。
ミューらしいです。
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ケージの中でも、恐縮。。。
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ミューは食いしん坊です。
なんでも大好きですが、とくに骨は好物でした。
それになんと、生涯ただ一度も食事を残しませんでした。
病気になってからもです。
いっぱい食べて、すくすく成長しました。
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これは1歳の誕生日。
はじめてのイチゴショートを5秒で食べちゃいました。
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テオがやってくるまでは一人っ子。
車が大好きで、湖や山によく出かけました。
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パパとママの愛をひとりじめしていたところへ…
2000年10月31日、ハロウィーンの夜、テオがやってきました。
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気が強くて無鉄砲なテオは、まだ体重が4キロにも満たないのに、果敢にミューを挑発します。
そういえば、ミューがおしっこをもらしちゃうこともありました。
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出会いはそんな小競りあいからはじまったものの、すぐにお互い大事なパートナーになりました。
いやきっと、テオはミューのことをママと思っていたに違いありません。
ミューよりからだが大きくなっても、水を飲む順番はテオがあと。もちろん食べる順番も。
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ミューがいなくなってからは、順番の感覚がくるったのかなかなか水を飲みはじめてくれず、私たちを困らせています。

母としてのミュー。
テオが悪戯をすれば、そばで恐縮した表情をしておすわりしていたものです。
テオがしかられると、いっしょにふせをして、やっぱり困り顔。
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春・・・バラの花のもとで昼寝。
夏・・・涼しい北側の日陰で二匹並んで避暑。
秋・・・舞ってきた落ち葉を二匹でむしゃむしゃ。
冬・・・小屋の中、重なりあって暖をとってたね。

そんな平凡だけれどしあわせな時間はまたたく間に過ぎてゆきました。
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やっと深い悲しみの底から這いあがってきました。
昔の写真も、涙を流さずに、むしろ微笑んでみられます。
気が緩んだのか体調を崩しました。
今は、もう一度会いたい、もう一度抱きしめたいという叶わぬ願いが浮かび、不意に胸を襲われ、息苦しさを覚えるくらいです。

ミューのこと、次は召されるまでのようすを書きます。
少し恐ろしい気もしますが、きちんと整理しようと思います。

それから、憎き乳び胸のことについては、きちんとこのブログでまとめるつもりです。
ミューの命が代償だったわけですから、時間をかけじっくりやり遂げるつもりです。
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by musignytheo | 2009-11-18 19:51 | dog | Trackback | Comments(0)


Wine and Roses, Dalmatian and Labrador.


by musignytheo

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