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"Wrath"

 変化を選択した国があった。打ち寄せた荒波(変化)になす術なく漂流する国もある。
 Barack H. Obama, Jr。アフリカ系初の次期大統領。人種問題はここではひとまず預け、米国は真の変革を最も実現可能な人物として彼を選択したと考えるべきであろう。彗星のごとく現れた、しかし有能な人物に国を託す。米国の民主主義は懐が深い。
 片や日本。世襲議員の総理が短期に入れ替わる。眼の光を見れば,すぐに偽物と気づくのは私だけではあるまい。ノーベル平和賞が今や疑問視される佐藤元首相だが、映像で佇まい眼光の違いを確認されたい。
 変化が必要だ。それも修繕とか塗り替えなどいう軽々しい機転では済まされぬ真の変化が。
 John Steinbeck著、"The Grapes of Wrath"。20年代のペシミズムを超え、30年代に登壇した著者には、資本(至上)主義によって奪われても屈しない、人間が本能的にもちあわせる野性的な情熱、生命力への信頼を感じる。
 ".....Men stood by their fences and looked at the ruined corn, drying fast now, only a little green showing through the film of dust. The men were silent and they did not move often. And the women came out of the houses to stand beside their men-to feel whether this time the men would break.......After a while the faces of the watching men lost their bemused perplexity and became hard and angry and resistant. Then the women knew that they were safe and there was no break. Then they asked, What'll we do? And the men replied, I don't know. But it was all right. The women knew it was all right, and the watching children knew it was all right. Women and children knew deep in themselves that no misfortune was too great to bear if men were whole....."
 冷静な思索に基づく正当な怒り"wrath"を思い出したい。日本人としての誇り、精神性を確認しよう。たった数人の資本家が十万の農民を飢えさせた米国の一時代とは確かに違う。しかし体を流れる人間の熱き血潮は変わるまい。生命の力を信じよう。
 人間の能力に差異などあるだろうか。優秀とされたり富を得たりする人は,ただその能力の一部を社会に上手く適応させただけではないか。今ここで重要なのは、必ず万人が有するかけがえのない個性を引きださせ進化させることだろう。
 時代は変化している。平均化画一化を愛し国民は皆中流たるべきだと考える、前時代は終焉を迎え久しいはずだ。残念ながら認識は追いつかない。
 真の個性!Japan missingなどと言わせておくまい。皆が充分自分の個性を引きだすことができ,またお互いの個性を認める。個性は深まると科学に芸術に政治に花開く。個性を尊重し合えば、いじめなぞ衰退する。勿論個性を進化させるには努力や苦悩を伴うが。
 皆が真に個性的になれる、そういう社会が必要だ。実現できなければ、国際社会では生き残れまい。Japan nothing! と言われつづけよう。
 この数ヶ月だけを見て落ち込まないでほしい。その処方箋は怒りにある。正当な怒りをもって社会を変えようではないか。
 "Yes we can"は、我々の科白だ。
 

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by musignytheo | 2008-12-31 11:40 | essay | Trackback | Comments(4)

Wine Party 2

今回のメインは、1981 Ch. Cheval-Blanc。経過年数に比しラベルがあまりにも崩れていたので躊躇したが,湿度が高い環境にあったのだろうと好意的に考え購入。抜栓中、コルクの脇から芳香が立ちのぼる。6/4で外れると覚悟していたので、一気に期待が高まった。デキャンタージュして2時間おく。まだ若々しいガーネット色。一口含む。極めて複雑な芳香。分析を拒む深遠さ。味わいは滑らか。溶込んだタンニンという認識が更新される。酸・タンニン・旨味、芳香、色。まさに正球のごときバランス。ポテンシャルは高く,27年経過した今もまだ余力を隠している印象。恐るべき,1er Grand Cru Classe! 昨年開け、力を引きだせなかった1982 Mouton Rothschildよりも魅力的だった。
ドフィーヌ・グラタン、ラムのロースト香草風味シャンピニオンと芽キャベツのソテー添え。

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by musignytheo | 2008-12-30 19:42 | wine | Trackback | Comments(0)

Wine Party 1

Soreilのママさんをお呼びして,ワイン会。1本目は Ca' del Bosco Cuvee Prestige Franciacorta DOCG Brut。かのCristalをまねたようなボトルはちょっと気恥ずかしいが、内部の液体は秀逸だった。意外に濃いイエロー。泡はこのクラスとしては珍しくクリーミーで持続性が高い。蜂蜜、イースト,ブリオッシュ、ミネラル,ナッツ。大手メゾンのプレステージ・シャンパンに近い複雑性を感じる。余韻も長目。
伴侶はカナッペ三種(ハムーパイナップル,オイルサーディンーピクルス、カニのディップ)、Vironのレトロドールで。
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by musignytheo | 2008-12-29 17:42 | wine | Trackback | Comments(0)

Resignation

約8年通った職場を辞職した。送別式で花束を受けとっても,まだ辞める実感がしない。家に戻り,花を生ける。不思議な既視感を伴った。
医局を去ろうとしていたら,ナースが30人近くなだれ込んできて,温かい言葉とアリコベールのパンを贈ってくれた。全く予想していなかったので深く感激。
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by musignytheo | 2008-12-28 16:48 | essay | Trackback | Comments(4)

Merry Christmas!

Musigny: 「テオちゃん,みんながこっちをみているわ。何でかしら?」
Theo: 「うん、ほんとだね」
Musigny: 「みんな、にこにこしているし」
Theo: 「いつもとおんなじ、日なたぼっこなのにね・・・」
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by musignytheo | 2008-12-25 19:03 | dog | Trackback | Comments(4)

Pajé

Roagnaはと訊かれ、片方の口角が上がる方はこのPajéをどうぞ。1999。明るめのガーネット。一口含み,デキャンダージュを試みる。色は濃さを増し、香りも少しずつ開いていく。官能的という言葉がふさわしい。イタリアワインにしかないネッビオーロの個性。赤系の果実,エステル,レザー,動物の毛。甘く苦く滑らかなタンニンと、まだまだ力強い酸。ボディもかなりしっかり。10年後も楽しめそうな気配。Gaja似?合わせたのは、
ハモン・イベリコ熟成24ヶ月。
ブロッコリーの赤ワイン煮、パルミジャーノ・レッジャーノ・ヴァッケロッセ風味(赤牛)。
スベルト小麦とポルチーニのリゾット。
Ella Fitzgerald, Elvis Presley, Frank Sinatra, Oscar PetersonのChristmas Songを聞きながら。
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by musignytheo | 2008-12-24 21:05 | wine | Trackback | Comments(2)

18.6 ℃

週末は酷い寒波にみまわれるそうだが,これまでは暖かい冬だった。昨日の最高気温は、18度を超えた。南風が生気を吹き込み,霜にやられもはや咲くまいと思っていた蕾はこぞって花になった。
左からL.D.Braithwaite、Mary Rose、Evelyn。
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by musignytheo | 2008-12-23 17:19 | rose | Trackback | Comments(2)

Christmas cake

Stollen(Deutschland)、Panettone(Italiana)、Gingerbread(England)、Scottish Christmas cake(Scotland)。
先日のBuche de Noelは、フランス。各国のクリスマス菓子を作ってみた。
Dariole au Chocolatは、ご愛嬌。   by N
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by musignytheo | 2008-12-22 20:25 | baking | Trackback | Comments(0)

Sous-Bois

1997 Chateau Les Carmes Haut-Brion 。滅多にでまわらないが、見つけたらすぐ手がのびる贔屓城。11-acreしかない小さな作り手。Pessac-Léognan、偉大なHaut-Brionの隣人。RP pointが低いおかげで価格は抑えられているが、真のfinesseをもつと思う。レンガ色を帯びたガーネット。この引きこまれるような赤の美しさが好きだ。立ちのぼるsous-bois。アジアンスパイス、黒土、ハバナシガー。タンニンは完全に溶込み,酸は極めて上品。柔らかな口当たり。
京都の友人が送ってくれた、三条寺町、三嶋亭の牛肉。充分熟成しており,香り高い。脂肪はさらりとし、絹の食感。
久しぶりに、食後シガー。
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by musignytheo | 2008-12-21 20:24 | wine | Trackback | Comments(0)

Butter Scotch

近頃は完全に、old roseに興味が移ってしまったが、このバラは手をかけなくても繰返し咲いてくれる。我が家に根をおろし、そろそろ10年。咲きはじめの美しいベージュは、秋に似合う。香りは微か。花弁はベルベット。訪れる女性には人気だ。春の姿と冬の姿。
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by musignytheo | 2008-12-20 16:13 | rose | Trackback | Comments(2)


Wine and Roses, Dalmatian and Labrador.


by musignytheo

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